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「………」
口は二酸化炭素と酸素の交換に忙しく、喋る事すら億劫だ。
全身から汗が流れ落ち、シャツを濡らして気持ち悪い。
最初は、ホントに最初はワクワクな感じがあったが、今はただ後悔と地獄が終わった事への安堵だけだ。
二度と、二度とこんな体験したくない。
僅かばかりの恨みを込めて、俺をこんな状態にした彼女へと視線をよこす。
『スミマセン、……まさかここまで肉体の拒絶反応が酷いとは、…その……、思わなかったので。』
しゅん、と項垂れて落ち込んでいる彼女を見た瞬間、今までの恨みやら何やらの念は完全に吹き飛んだ。
「気に……、するな…。これは…俺が望んだ…事でもある。」
一度もそのような意志表示をした覚えはないが、ここはそう言わなきゃだめだ。
可愛いは正義
コレ絶対
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