夢と声

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 四方を山に囲まれ、過疎化の進んだ農村…人気があまりない。  もう何年も帰ってはいないが、ここは私の生れ故郷だ。  村の中央にある小さな山には、村人の心の拠り所となっている古い神社がある。 『思い出せ、わたしと…』  また何時もの夢と声だ…小さな頃から何時も見ている。  何故だろうか?  私はもうすぐ四十歳で、中年と呼ばれる時期になって来た。  裕福ではないが人並みに家庭を持ち、あくせくと働くサラリーマンをしている。  ストレスも多いので、精神的に疲れているのか?  などと、そんな事を思いながら、また同じ夢を見た。 『忘れるな、思い出せ。あの日の約束を、思い出せ』
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