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鏡にうつった自分を見つめる
私は何度鏡を見たのか
私は何度鏡を見るのか
鏡にうつった自分の顔は
上手に笑えていなかった
あぁ何故大人になるにつれ
笑うことが少なくなるのか
あぁ何故大人になるにつれ
人は汚れを知るのだろう
人はどうして清らかなまま
育つことができないのだろう
人はどうして赤子のような
澄んだ瞳を忘れるのだろう
鏡にうつった自分の顔は
大人になりつつある顔で
汚れを知りつつある顔だった
このまま私は大人になって
あの日の心を忘れるだろうか
このまま私は大人のように
澄んだ瞳を忘れるだろうか
そして私は鏡を見つめる
鏡にうつった自分を見つめる
鏡にうつった自分の顔は
上手に笑えていなかった
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