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「なぁ、猛。彼女できた?」
俺は、しまった、と後悔した。何故なら、猛は俺の事が好きだからだ。
ただ、「好き」とは言わないだけで。
その事に俺は気づいていた。
けど、気づかないフリをしていた。
猛とは、友達としてずっと一緒にいたかったからだ。
「…できないよ。でも、もし付き合うんだったら…」
猛はその後を言わなかった。
…何でそこまで俺の事好きなだよ。
俺の事が好き、その事を気がついたのは、中2に猛の家に友達と泊まりに行った夜の事だ。
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