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「彩美ー!」
「んー、あともう少し・・・」
「彩美、起きなって。」
「んー・・・」
さっきから何なの。
「あ、や、みー!」
「五月蝿い!」
ボフッ
「ぐふっ!」
まだ寝たいのに・・・・。
「はぁ。彩美早く起きなよ、遅刻するよ。」
「まだ、寝かして・・・・。」
「この野郎、よくも俺に枕を投げやがったな。」
こちょこちょこちょ
いきなり脇をくすぐられる。
「ひゃっ!」
当然、私は脇が弱いので飛び起きる。
「これで、どうだっ。」
「あははっ、もう、止めてっ、あははっ。」
目からは涙か出て来た。笑いすぎて息が出来ない。逃げようとするが逃れられない。
「海斗、もう止めろ。」
私をこちょこちょしている海斗の頭を叩く。
「痛てっ。分かったよ。」
地獄から解放された私は息を整える。
「はぁ、はぁ、本当に死ぬかと思った・・・・。」
「お前が起きねぇのが悪りぃんだよ。」
「だからってやり過ぎ。」
そしてもう一度、海斗を叩く。
「痛てっ。2回も叩くなよ。優樹。」
髪を金髪に染めて、偉そうな口をするのが海斗。
「悪い、つい癖で。」
そして、髪が黒くて冷静なのが優樹。二人は私の幼なじみ。小さい頃から一緒。
二人の母親が双子で、どこと無く似ているが性格は全然違う。
私の両親は、優樹と海斗の両親と高校の同級生。
だけど、私の両親は事故で亡くし、今は二人の家に住んでる。
優樹と海斗の親は仲が良く、大きな家に一緒に住んでいる。その中に私も入っている。
「さてと、今から着替えるから二人は部屋から出なさい。」
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