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次の日
バスケをするのには向かなかった
あの長かった髪をバッサリ切った。
肩にかかっていた髪はもうなく
何年ぶりかのショートになった。
髪を切って初めて会ったのは
やっぱり幼なじみの裕也だった。
「……髪切ったんだ…
ショートも似合ってんじゃん」
と笑って言ってくれた
きっと裕也は髪を切った理由が
何かわかっているのだろう。
「でしょ?」と笑って答えると
「はいはい」と頭撫でられた。
ねぇ知ってた?
そんなあなたの行動が大好きなんだよ?
しかも無意識にやってる……
「あっ!葵髪切った!
ショートも似合うね!!」
ともう1人の幼なじみも
同じことを言ってきた。
「まぁね」と答えると
「さすがうちの葵!」
と言って抱き着かれた。
ねぇ千絵……
この時、私が決意してたこと知ってた?
今の仲間と一緒に
前を向いて歩いて行こう。
そう決意したんだよ?
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