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「そんなにいやがるなよ。」
「私は死んだの。だからハルトの所に行くの!!離して!!!」
私は必死にもがいた。
「ハルトは俺が殺した。」
───えっ…?
「俺は死神だからな。」
ひどい…私の目から涙が零れた。
「死神だからって人殺しは許せないから。ハルトを返して!!」
「それは出来ないな。あいつはレイナに嘘をつき、レイナを悲しませた。だから殺した。」
死神がそう言って私の額に触れた途端私の身体が金縛りにあったかのような状態になった。
「やっ……うっぅぅ……」
───声がでない……!!─────
「俺はレイナを悲しませない。」
そういって死神が顔を近づけてきた。
──いっいやぁっ!!
死神との唇を拒んだ途端金縛りが溶け、はっと目覚めたような感覚になった。
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