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病院にいるのにもかかわらず、不思議なことに、
体はどこも痛くないし、どこかに傷があるわけでもなかった。
三日前に自転車から落ちて擦りむいた、痛々しかった傷さえもなくなっているのだ。
私は不意に病室のカーテンを開け、外を見た。
おかしい。
まだ9月だというのに、
雪が降っている―
しかもただ降っているだけではなかった。
吹雪…
12月下旬くらいに降るような吹雪だ。
その中を大型トラックがスピードを出して走っている。
………パッ…………
一瞬、頭の中で何かが見えた。
大型トラックの正面のような…
でも私は気にせず、また窓を見た。
さっきまでいなかった
中学生くらいの女の子が横断歩道で信号を待っている。
…信号が青になった。
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