序章

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香港…九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい) ここにはありとあらゆるモノが集まる… マフィア、大企業のボス、そして麻薬や銃火器…兵器…奴隷… 人身売買や麻薬取引など日常茶飯事に行われる そこには政府すら手に出せないもっとも危険な地区がある それが九龍城砦の最深部である そこでもまたひとつの取引が行われていた… 「確かに…確認した」 「上物だろう?」 一人は日本人、もう一人は中国人である その周りには数十名の護衛が居た 日本人の方は有名な輸入企業の重役である 一方、中国人の方はマフィアのボスであった 「引き続き…良い取引を」 「こちらこそ」 お互い…決して笑みは崩さないが、ほんの少しのことで殺し合いが始まる そんなピリピリした雰囲気が漂う 銃火器の密売である 銃火器と金の受け渡しが終わり車に積み込まれる そして無事…取引が終わるかと思われたそのときであった
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