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「おまえよくそんな気持ち悪い顔できるな。」
これは五歳の俺が言われた記憶にある限り一番最初の顔をけなされた言葉である。
おれはその日帰ってから母親に質問してみる。
「ねぇママぼくの顔って気持ちわるい?」
すると母親は俺をギュッと抱きしめた。
「ゆうちゃんは全然気持ち悪くなんてないよ。
私の自慢の息子だよ。」
そう言ってくれた。
しかし、言葉とは裏腹に大粒の涙を流していた。
その涙の意味を理解したのはもう少し後のことだった。
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