全ての始まり

5/23
前へ
/67ページ
次へ
ユウト・カジヤマは、資本主義防衛国家連合、通称CSCU(シーク)の常任理事国の一つ。 「ダイニッポン国」の戦闘機操縦士。つまりパイロットである。 肩書きは少尉、彼が所属する隊では最年少士官である18才であった。 実力も折り紙付き。彼は士官学校卒業のエリートでは無く、戦闘成績のみで少尉まで成り上がったのだ。 ただ、ユウトが驚異的な戦果を上げているのには理由がある。 それは単に、戦場への出撃回数が極端に多いからだ。 何を隠そう、彼はダイニッポン国人でありながら、外国人部隊に配備されている。 理由は単純、ユウトの母親はイグリア人であるから。 彼は軍上層部の外人差別によって、いつ死ぬか分からない危険な戦場へ送られ続けて来た。
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加