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里から離れ、かなりのスピードで森の中を駆け抜けていた
命「……ハァハァ…」
闇【主、大丈夫ですか?】
命「大丈夫とは、言え…ない…ね」
闇狼は今、命の頭に直接話しかけている
闇【兎に角、傷の手当をしなければ…
主、少しの間ここで待っててください。
白熊(ハクユウ)を呼んで見張りさせといてくださいね】
命「わかった…」
闇狼は止まって、大きな気の幹に命をおろした
闇【では、待っててください】
命は闇狼の気配が離れたのを確認して、腰にある白雲を抜いて、地面に突き刺した
すると、白い霧が立ちこめてきた
徐々に霧が形を持ち始め
現れたのはややデカいシロクマだった
白【みことぉ~逢いたかったよぉ~】
ガハッ
白熊は命にすり寄った
端から見れば、熊に襲われてるように見える
スリスリ
命「…白熊、止めて…傷が…」
白熊にスリスリされる度に傷から血が滴った
白【うわぁ、ごめんね命。大丈夫?】
命「大丈夫、そうに見え…る?」
白【ううん、見えないね。
ほら、ボクに寄っ掛かって休んでて。
力使いすぎるて、目見えないでしょ?】
命「…うん…」
命は白熊の腹に寄りかかった
命(暖かいなぁ)
そして、眠りについた
白【命はボクたちが守るからね…】
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