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ここは、忍び里より見つけにくいところにある幻の里…
……鏡幻郷……この里にいる人たちには何かしらの能力を持っている
たとえば、水を操れたり、風を操れたり、火を操れたり…みんななにかしら操ることが出来る
そんな里にある屋敷の一部屋からうなり声が響く…
「…うぅ~ん……う~ん…」
そんなうなり声をあげている人が里の長である神崎命。
彼女の家系は代々この里の長をしている。
なぜしているかというと、命の家系は里の者より力に恵まれていて、
ふつうは一つしか能力を持たないのだが、この家系はなぜか万物全てを操ることが出来るから、
長である彼女には、血を分けた唯一の家族である双子の弟がいる
「命ー、五月蝿いよ。さっきから…仕事やってるの?」
「ちゃんとやってるから、失礼だな真は…」
そう、彼が命の弟の真である
彼は命と逆の左目が翡翠色の瞳を持っている
真「本当~ならいいんだけど…」
命「こんな仕事よく父様やってたな。
めんどくさいわ…」
真「そんなこと言ってないで、仕事、仕事」
命「わかったよ…」
彼女たちの両親は、もう他界している
母親は2人を産んですぐに
父親は2人が15歳の時に病気で他界している
だから、今は父を継いで長をしている
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