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鞄がいつの間にかなくなっていた。
西「…あ、っ」
鞄を探しているとまたある事に気付いた。西島の目に映る先程のバケツとその上に置かれた自分の鞄。
そのバケツが鞄を乗せたまま、ひとりでに動き出したのだ。
西「なんだよ…あれ?」
よく見てみるとそのバケツは少し浮いていてまるで中に何かが入っているかのように二本足が見えた。
しかし、明らかに猫などではなさそうだ。
西「あ、…人の鞄っ!」
その奇妙な物体はそのまま奥の方へと走り出していった。西島は一瞬呆然としていたものの、鞄を取り戻そうとその物体を追いかけていった。
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