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目覚まし時計の爆音で今朝は目が覚めた。
どうやら、遥は今日は来てないらしいな。
布団から出て、部屋から出ようとすると手に違和感を感じた。
強く握り締める右手の拳を開いてみると、そこには銀色の鍵があった。
確かコレは、俺が夢の中で見つけたやつだ。
どうやって、夢の中からコイツを持って来れたんだ?
考えてもよく分からなかった、何せ鍵を手に入れたって事も記憶があやふやだったから。
「もしかしてアレか?
魔法の世界に行く為の切符代わりとか!?」
…………………ないない。
そんな事があってたまるか。
ここはゲームの世界じゃない、銃はあっても魔法は無い、動物はいても魔物はいない。
第一、俺は面倒事は嫌いなんだ。
鍵を前に突き出して、鍵穴を回すような感じで回してみた。
ほら見ろ、何も起きやしな……………………!?
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