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「あっしを邪険にしないで下さいよ~、あっしだって頑張って生きてるんですから。」
「ゴメンね、酷いこと言っちゃって。
イタカも僕もバイアクヘーの事大好きだよ。
という訳で、偵察の報告をしてもらおうかな。」
「切り替えが早いっすね。
まぁ、いつもの事だから仕方ないっすけど。
では第一に、まずはアイツの封印が(以下略」
「なる程ね、アイツらもそろそろ深い海の底で寒中水泳するのにも飽きたみたいだね。
まぁ、地上に上がったら今度は戻ってこれない様にして再度沈んでもらうけど。
そろそろ僕らも地球に行くとするか。」
「今の説明で本当に分かったんっすか?
普通に話せば小一時間は掛かるのに。」
「気にするな。
それこそが坊ちゃまクオリティ!!
しかし坊ちゃま、少なからず坊ちゃまも行動範囲と力を封印されている筈、地球に行けないのでは?」
「大丈夫だよ、さっき地球の方から父さんの力を感じたんだ。どうやら、どっかの誰かが門を開いたみたいなんだけど、その時に流れ出した力で少しは封印が弱まったよ。
だから心配しないで。」
「流石ですわ坊ちゃま。」
「あのですね、少し小耳に挟んで頂きたい情報があるんですが。」「何?」
「はい、実はクトゥルフ以外にもアイツが地球に居るらしいんですが如何なさいましょう?」
「えっ!?ほんとなの?
やった!やったー!!」
「姿がお変わりになってしまったでっす。
一体何が起きたっすか?」
「坊ちゃまはアイツ、いや、無貌の神、ニャルラトホテップの名を聞くだけで、幼い男児の姿になってしまうのだ。」
「喋り出しから、抱き締めるまでの速度が早すぎるっす。」
「くるしいよ~いたか~。
もうぼく、いたかのこときらいになっちゃうからね。」
「ハッ!?
坊ちゃま、すみません。
どうかそれだけは勘弁してください!!!」
「じゃあ、ちきゅうにつくまでのあいだ、ぼくをずっとだっこしておいてね。」
「もちろんですとも!!!」
「ダメだ…早く何とかしないと手遅れに、てかもう遅いか。」
「じゃあ、みんなでちきゅうにしゅっぱ~つ。」
「「はい我が主、ハスター様。」」
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