1.00 とある凡人の高校生活

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!!!! まただ………またあの夢を見てしまっていた。 余程、恐ろしかったせいか体中汗でベトベトだ。シーツを握る手も汗で濡れている。 世界中が炎に包まれて、海へと全て沈んでゆく。 街も、森も、人間も全部海へと消えてゆく。 しかし、崩壊して沈んでいくこの世界に打って変わる様にして海中から現れる物があった。 視界に収まらない程とてつもなく巨大な神殿、非幾何学的な建造物が立ち並び人類が建造した物ではない事が一発で見てとれる。 しかも、信じられない事にその神殿の深淵にある玉座らしき物に腰掛ける影があった。 そこにいるのが人間ではない事はすぐに分かった、何せデカさは大体50メートル程もあり背中には巨大な翼、顔はおぞましいタコの様な顔をしている。 見ているだけでも気が狂いそうだ。 厳密に言えば人間は海に沈んだんじゃない。 引きずり込まれて、皆沈められていったのだ。 そう、あの何とも言い難い半魚人共に皆、引きずり込まれてしまったのだ。 半魚人共はあのタコの化け物を崇め奉り、地上に出た事を狂ったような踊りで祝福している。 俺の悪夢はそこで途切れた。
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