1.00 とある凡人の高校生活

4/17
前へ
/181ページ
次へ
取り敢えず、俺の脳内では2つの勢力が戦いを続けていた。 『今すぐ誤解を解きに、彼女の後を追うんだ!!』 『いや、今は気が動転して話が余計ややこしくなるだけだ。落ち着くまでは、あくまでナチュラルに』 さぁ、アナタならどっちを選ぶ? 俺は一秒程考えた結果、後者の方の意見にまとまった。 遥は兎に角タイミングが悪い。 例えば、映画を見ている最中に、濡れ場のシーンに差し掛かった所で部屋に入ってきたり。 たまたま、友達に携帯を弄くられてエロサイト調べさせられている所でやって来たり。 このネタだけで1日は語っていられるだろう。 そんな事を思い出しつつ、俺は制服にパパッと着替えて遥の待つ食卓に向かっていた。
/181ページ

最初のコメントを投稿しよう!

147人が本棚に入れています
本棚に追加