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あれから一ヶ月程経った
段々と会社の経営は傾いていった
仕事は前より減り楽になっていった
「なぁ坂口、今日2人で飲み行かないか?」
帰る時間になり支度をしていた好実に近付いて秋人が言った
「2人で?」
「ああ」
好実は視線を感じその方を見ると廉が睨んでいた
あれから廉は好実が自分以外の男と話すのを嫌う
「あ、あのごめんね。今日はちょっと…」
「いいから行くぞ」
秋人は好実の腕をひいて部屋を出た
「ちょ、ちょっと」
廉はため息をついた
でも追いかけはしなかった
秋人なら好実になにもしないと思っているからだ
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