能力者-一人目-

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彼の名は、木元錬(きもとれん)。高校二年生だ。 この超能力者で溢れている街"ゴールデンヘヴンシティ"の住人である。 もちろん能力がある。 ・・・・・ 「・・ん、ここは・・」 昼休みに眠っていたようで学校の屋上で目を覚ました。 屋上には、錬の他にイチャイチャして弁当を食っているカップルがいたが、錬に気付いていないようだった。 「進さん、どうぞ。」 「あ~ん。」 「平和だなぁ~」 錬は、カップルに気付かれないようにそっと屋上から校内へと戻った。 「授業だるいから、どっかの空き教室で寝よっかな」 そういってフラフラと廊下を歩いていた。 「木元ッ!!!!!」 廊下で大きな声を出し、錬の名を呼ぶ男がいた。
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