序 ―復讐法―

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 その際に2人の少年が死に、1人の少年が不具者になりました。  新法の制定以前ならは重罪に問われる行為でしたが、司法はこれを新法に基づき無罪とし、Gは放免となりました。  しかしこれに黙っていなかったのがGに殺された少年たちの遺族でした。  遺族たちはGが勤務先からの帰宅途中、彼を襲撃し、Gを殺害しました。  Gの葬儀が終るとまた今度は同じようにGの遺族が再復讐を考えました。  しかし復讐に次ぐ復讐の終わりのない復讐合戦に突入することをGの遺族は忌避し、怒りをこらえ、次の行動に移ることをしませんでした。  そしてこの復讐合戦は一応の終結を見ました。  これが2つ目の事件でした。
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