一、打合せ

3/29
前へ
/408ページ
次へ
すると、俺が先程見ていた女性がこっちを見てきた…。 「う、うわっ。」 俺は、反射的に目を背けてしまった…。 「成る程、分かりやすいなお前。朝川佳代子(あさかわかよこ)かー。」 「ち、ちげーよ。」 俺は焦った。 「なんだ、違うのか。」 「い、いや、違わねーけど…。」 「ハハ、最初から素直に言えってー。」 雄真は、ニヤケた表情を浮かべている。 俺は、他の奴ならそのままシラを切る。 が、雄真はモテるし何より、的確なアドバイスをくれると思った。それに、いざとなれば…。 「しかし朝川かー。確かに可愛いよな。一見、大人しそうで目立たないけどさ、あーいう清楚な感じの子は、結構人気あると思うぞ!」 「やっぱり、そうだよな。」
/408ページ

最初のコメントを投稿しよう!

88人が本棚に入れています
本棚に追加