一、打合せ

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「ハハ、ごめんね。こいつ、あまりに可愛いいからって上がっちゃってるみたいで…。」 「え?」 またしても、彼女はキョトンとしている。 「バ、バカ!」 俺は焦りまくった。 「そういえば、二限目の講義一緒だったよね?いたでしょ、一番後ろに。」 「ええ、いたけど…。」 「ああ、やっぱりそうだ。俺、記憶力には自信あるんだよね!」 「あ、そうなんだ。」 「さっきの講義、面白かったよね?」 「うん。意外と面白かったわね。」 「だよねー。特にあそこら辺とかさ…」 「うん、そうそう…」 何だか、二人は楽しそうに会話をしている…。 「ハァ。」 溜め息を漏らし、俺はただ座り尽くしていた…。 こいつはやっぱ、すげーなと思いながら。
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