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「あ、佳代子ちゃんって言うんだ。俺、中田雄真って言うんだ。雄真でいいよ。で、こっちが水原奏人。いつもつるんでる奴らからは、奏人って呼ばれてる!ってまんまかー。笑」
「アハハ、まんまだね。笑」
俺は慌てて笑顔を作り、コクりと頷いた。
「俺ら大学で沢山友達作りたいからさ、これから仲良くしようよ。宜しくね!」
「うん、宜しくね。」
「よ、宜しく!!」
俺も気合いで返事する。
続けて、雄真は切り出す。
「あ、そーだケータ…」
その時、喋り終わる前に横から誰かが割り込んできた…。
「あー、奏人君に雄真君だー。もー、やっと学校に来たー。毎日二人で朝からパチンコに行ってちゃ、駄目だぞー!!」
割り込んできたのは、小柄で元気の良い女の子。この子は糸島彩美(いとしまあやみ)。
いつも明るく雄真と同様、誰とでもすぐ仲良くなれる性格だ。
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