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季節は夏、いつもなら人でいっぱいの通りも、暑さでほとんど人がいない そんな通りを見つめながら 南町奉行所・同心 鷹山京次郎は水を飲んでいた。
「あぁ~雨でも降ってくんねぇかね」
そう言って、水を一気に飲み干して、見回りを再開する事にした。
通りから狭い路地を通り抜けて、居酒屋が並ぶ通りにでた。 この通りには人がたくさん溢れかえって、どの居酒屋も人でいっぱいだった。
しかし、ひとつだけまだのれんがかかってない居酒屋があった。鷹山はその店に入っていった。
「邪魔するぜ」
そう言うと、奥から 白髪頭の男が出てきた。
「なんだ、八丁堀か、」
「相変わらず冷たいね~」
「外は暑いから、ちょうどいいだろ。」
「ごもっとも」
そう言いながら、椅子に座った。
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