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詩音の家の前についた
「うむ、私がついていくのもここまでだ。後は自分でなんとかせい」
「……うん」
ちょっと離れた物陰に隠れて様子をみる
はぁ…仕事帰りに何やっているのだ私は
ピンポーン
龍がインターホンを鳴らす
…しばらくして詩音がでてきたな
…………
「龍…?」
「し、詩音…その…さ、さっきは悪かったよ」
「!」
「さっきのアイス…二人で食べるための物だったんだろ!…先に食べて悪かったよ」
「……うん」
「ほら!じゃあ仲直り!」
龍がそっぽを向いて手を差し出す
顔には若干赤みがさしている
「……次は二人で一緒に食べようね」
「お、おう」
よくみたら詩音の顔も赤い
二人は握手を交わした
あー
めでたしめでたしだけど
仕事帰りの疲れてる時にこの他人のいい感じの雰囲気は……毒だな
なんか死にたくなってきた
そして一瞬空をみて
視線を戻した時
二人に異常な速度で一台のトラックが迫ってきていた
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