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あたしはハルくんになんとか頼んで原宿に来た。
原宿じゃなくてももっと近いとこでもよくないかって言われたけど、やっぱ原宿のクレープ食べたいし!
お祭りで食べれなかったかわりだし。
「うわー、人多いね」
ハルくんと東京に来るのは初めてだ。
ハルくんがあんまり人ごみ好きじゃない。
あたしもどちらかというと苦手なほうで…。
「あっ!あの服超可愛い!!
ね!みてハルく…」
あれ!?
ハルくんがいない!
はぐれた?
見知らぬ場所で迷子ってかなり焦る。
がしっ。ぐいっ。
うぁ!?
あたしの腕が誰かにつかまれて引っ張られた。
「ハルくん!」
「はぐれんなよ。」
ハルくんはそう言って人通りが少ないとこまで連れていってくれた。
「う、うん。ごめん。」
よかった…。
「おまえここでクレープでも食べててくんね?
ちょっと気になるもん見つけた。」
「え?うん…
あたしも一緒に行こうか?」
「いや、すぐ戻るから。」
とりあえずハルくんはクレープを買って来てくれた。
「ん。ここ絶対動くなよ。」
「ありがとー♪
うん。」
ぱく。
あたしは一口クレープをかじった。
「おいしいーっ!!!」
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