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あたしは急に顔が熱くなった。
今までこんなこと気にしたこともなかったはずなのに…。
思いきってクレープを頬張る。
急に…どうして?
ってか、あたしらってそう言えば周りからどう見られてるんだろう。
そういえばハルくん気になるもんってなんだろ…?
そんなことを考えていたら突然うしろから腕を引っ張られた。
わっ!?
…誰?
振り返ってみると、2人のチャラそうな男がいた。
あたしは全く状況がつかめなかった。
「可愛い子発見ー!ひとり?
何歳?何歳?」
「え…?」
なにこれ…ナンパ!?
あたしが!?
「今から俺らとどっか行こうよー」
怖い。
ハルくん…
はやく戻ってきて…!!!
あたしは怖くてうつむいた。
「あっれー?
もしかして俺ら怖い系?(笑)
大丈夫大丈夫
大人しくついてくればなんもしないよ?(笑)」
「ここ人多いからさー、あっち行こうよ」
あたしはそのまま引っ張られて人通りが少ない小道に連れていかれそうになった。
「…嫌…離して…」
あたしは相手を怒らせてしまわないように軽く手を振り払った。
「へー?抵抗すんの?」
怖い。
あたしは怖くて仕方なかった。
心の中で何度もハルくんを呼んだ。
逃げ出したいのに、足が動かない。
目からは涙が溢れてしまいそうだった。
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