事の始まり

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「何でそうなる!」 隼人は思わず叫んでいた。周りのみんなが怪訝そうな目で見てくる。 「だってそうだろ? 琢弥の指摘が俺を強くする」 何だそれ。何かのキャッチコピーにありそうな言葉を口にする昴を見て、隼人は呆れた顔をした。 「ってか、話戻していいか?」 「ああ。ごめんごめん」 隼人の言葉に昴が答える。 「まあそれでだ、やっぱ先生がいないときに侵入するのがベストだと思うんだ」 「なるほどです! 有村少尉、異存はありません!」 俊太のボケにみんが笑ったところで、5人は円陣を組んで決意を確かめ合った。 「よし、みんな。心の準備はいいか? これより、魚山中侵入ミッションを開始する!」 「いや、そういうのいーから」 ……賢介に冷たくあしらわれた。 隼人は気を取り直して魚山中の裏手に4人を先導した。
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