love tears .

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降り止まない雨の中 あたしは傘もささずに ただ立ち尽くしてた。 「ありがとう。」 「いままで楽しかった。」 「幸せになれよ。」 まるでドラマか 恋愛小説かのように 綺麗な単語たちで包んで 彼は去っていった。 あたしの濡れる髪も肩も 気にせずに 人混みに消えてく彼に あたしへの愛は もうほんの少しもないんだと 馬鹿なあたしにだって分かる。
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