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「こんな雨降ってんのに外行くのかよ…」
「さっきまで外行きたいって言ってたじゃん」
「それは晴れたらの話でしょう…濡れてまで外行きたくないですよ」
「とか言いながら今もこうやって歩いてるじゃん」
「…それは」
アナタが誘ってくれたから…なんて口が裂けても言えな「大好きな俺が一緒だからとか?あひゃっ」
「…………!!」
こいつ…//
嫌な所で図星つきやがる…!!
「イタタッ!いた、痛いってぇ!!!そんなにつねらなくてもいいじゃんかぁ~…」
「別にっ、もう先行きますからッ!!」
アナタのニヤニヤ顔を見てられなくて黄色の傘で顔を隠して、速く歩くことにした
しかし…先行くとは言ったものの、行くあてのない散歩だから何処にも行き様がない
どうしようかと考えながらずんずん歩いていたら馬鹿が追い付いた
また黄色と緑の傘が並んだ
「もう~軽い冗談ですよってぇ」
「別に…ただ単に早く歩きたかったんです!」
「嘘。本当は照れちゃったんでしょ」
「帰りますよ?」
「わーかった、ごめんって!」
早足で歩いたからちょっと裾が濡れたじゃないですか
なんか嫌な感じ。
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