第零章

3/6
前へ
/62ページ
次へ
俺達はゆっくりと歩いてるせいか、生徒は誰もいない。 多分もう教室に着いただろう。 「ちょっとトイレ行ってくる」 「あいよ~」 空はそう言うと急いでトイレに向かった。 てか、あいつ道わかんのか? とか思いつつも中庭の道を一人で歩いている。 体育館と校舎は繋がっておらず中庭の道によって繋がっている。 「あっ、桜だ」 中庭には大きな桜の木が一本立っていて、桜の花びらが舞っていてとても綺麗だった。 流石は桜之高校と言ったところである。 桜を眺めていると木の下に女の子がいるのが見えた。 黒く長い髪が靡いてそれを桜の花びらが少女を纏っていた。 どこかの映画のワンシーン見たいでとても綺麗だった。 そして、俺は何かに引き付けられるように、足が前に前に動き少女に近づいた。 「――うわッ!」 少女に見てれていた俺は足元にある石に気づかず躓いてコケた。 前に大きく倒れた俺は何があったのか解らず焦っていた。 取りあえず顔を上げる俺。 運が良いのか悪いのか俺が倒れたのは少女のほぼ真下だった。 しかも顔を上げたらスカートの中がまる見えだった。 .
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

38人が本棚に入れています
本棚に追加