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俺達はゆっくりと歩いてるせいか、生徒は誰もいない。
多分もう教室に着いただろう。
「ちょっとトイレ行ってくる」
「あいよ~」
空はそう言うと急いでトイレに向かった。
てか、あいつ道わかんのか?
とか思いつつも中庭の道を一人で歩いている。
体育館と校舎は繋がっておらず中庭の道によって繋がっている。
「あっ、桜だ」
中庭には大きな桜の木が一本立っていて、桜の花びらが舞っていてとても綺麗だった。
流石は桜之高校と言ったところである。
桜を眺めていると木の下に女の子がいるのが見えた。
黒く長い髪が靡いてそれを桜の花びらが少女を纏っていた。
どこかの映画のワンシーン見たいでとても綺麗だった。
そして、俺は何かに引き付けられるように、足が前に前に動き少女に近づいた。
「――うわッ!」
少女に見てれていた俺は足元にある石に気づかず躓いてコケた。
前に大きく倒れた俺は何があったのか解らず焦っていた。
取りあえず顔を上げる俺。
運が良いのか悪いのか俺が倒れたのは少女のほぼ真下だった。
しかも顔を上げたらスカートの中がまる見えだった。
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