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八割がパーティー用品。
二割が食材だった。
河南子の奴、金に糸目も付けずに渡しやがったな……八雲みたいな知識欲の固まりを世に放てば、こうなることは火を見るよりも明らかだろうに。
この前なんか、落ちていたと勘違いして持ってきた店のカーペット片手に。
「………信二……カーペットが欲しいと言っていましたよね……」
と言っていたぐらいだ。
あのあと、八雲と店に言って謝りに行ったのは、言わずもがな。
「お前本当にそういう珍しい物、好きだよな」
「………信二も一緒に、鳴らしましょうね」
言って、食材の入った袋を下ろし、もう一つの袋から、ピストル型のクラッカーを受け取った。
──まぁ、本人が楽しいなら俺も楽しいし……いいか。
そう思いクラッカーをポケットに刺し、八雲を招き入れるために、食材の袋を持つ。
「あ、信二……荷物は私が」
「いいってば。これくらいさせろよ」
「私の仕事を取らないでください……」
「それなんて雪さん? てゆーか古いネタ振りだな」
何と言うか。
八雲は当初の性格から劇的に変化したな、なんて思う。
女ってのは移り変わりが早いのか?
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