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短い余韻に浸って。
再度として、テレビから音声が流れ出す。
遊びの再開を意味する。
その一言目。
『では、カルタの読み上げを致します。今回は皆様、誰一人として場を乱さない冷静ぶりには感服致しました。こちら側でそうなるように人間を選んでいるのですが、それもまた、結局人間というのは本当にその現場に置いてみなければ分からないものでしてね、まあ今回は的を射たという事でしょう。本当に皆様には称賛致します。』
称賛もくそも、今からその遊びをやるのだから、それが終わってから勝者に称賛を送ってほしいものである。
まあでも、録音されている音声に何を言おうが一緒か。
『いやはや、読み上げる前に、もう一言。』
こほん、と。
小さく咳払いをするのが聞こえて。
『人間とは皆平等であり、また平等であるべきだ。と謳う人間は概ね上の人間であろう!他人を見下しながらもなお正論をほざく人間程くだらん人間は居らん!立場云々であろうが、どれだけ国のために頑張っておると主張しようが、それが人間という生き物で有る限り下等で下劣な下心が存在する!だが!その下等で下劣な下心こそが人間が何百万年何千万年生きて得た生きる為の知恵だ!糧だ!ならばこう言えるだろう!上辺だろうが、その場足らずだろうが、善良な人間こそ生きる価値は無い!人間は最低であるべきだ!生きる為に!生き抜く為に!』
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