第一章

6/12
前へ
/14ページ
次へ
[あっごめん💧] フリックの剣が魔物に突き刺す シューーー……………… 魔物からは変な液体が流れ出し、溶けていった。 (ちぇっ💧あいつ調子に乗りやがって……) 心の中で何度も叫ぶ悪口はタンブルには聞こえてない [まったく💧フリック?あんたいつもモティさんに稽古つけてもらってるんでしょ?あれぐらい一発で倒してよ。矢がもったいないじゃない] [俺は頼んでませんが?] [あら?あんた私に口喧嘩で勝てると?] [💢……………………] 言い返せなかった。 そのころマナの塔の頂上に黒い影たちが何やら話をしていた。 話と言うよりも殆んどが無口な状態だった。 そんな黒い影からリーダーっぽい男が現れ、1つの剣を見せた。 [お前たち。これがあの聖剣か?ただの錆の剣だな?] […………………にしか……………見えません………] [よし、…だがこれがもし聖剣だったらお前たちは昇格できたのにな…] [すみません………………何せこの塔にあると聞いて探して…………これが刺さってました。] [どこにだ?] [アスファルトにです……][まったく💧使えんやつらだ💢これじゃ魔物を塔に入れたのが水の泡だ💢これじゃセル様に………] [すみません……………] [もうよい💢帰るぞ💢] […あの…] [何だ?] [さっきから下から気配を感じます] [何のだ?] [人間です……………………] [お前たち💢言うのが遅いわ💢] ゴンッ…………………… 鈍い音が空じゅうに聞こえた。 [ま~あれだ。どうせ暇だし、その人間たちを見に行くか。] [はい……………………] 黒い影は瞬く間に消えた。 [フリック~おいてかないでよ💧] 息をきらしたタンブルが叫んだ。 [まだ階段のぼったばかりだろ?] フリックはまだ余裕だった。 [だからって早く行かなくても、………………………………キャー―――――] [タンブル⁉気をつけろ。そこ、穴が…………って?あれ?] 後ろにタンブルの姿はなかった。後ろにはただ真っ暗な穴があった。 [ゲッ⁉まさかあいつ……] そのまさかだった。 タンブルは穴に落ちてしまったのだ。何処に繋がるのかはフリックもタンブルも分からない。 [お~い⁉タンブル~] タンブル~……… タンブル~…… タンブル~… タンブル… タン………… 結構深かった…
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加