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『16歳の女子高校生転落死』
という見出しが踊る新聞を片手に君人は冷めた目を向けた。
「自殺…か? 弱い女だ」
彼は少女の事を覚えていなかった。
自らに想いを寄せていた少女を。
――二日後。
君人が遺体で見つかった。
奇しくも少女の遺体と重なるように。
そこにあった少女の血は、淡い桃色だったという。
#1 終了
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