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「まさか…社長、貴方が?」
そう思われてもおかしくはない。
事実、私でさえも自らの記憶を真っ先に疑った。
私が忘れているだけで、私が殺した…?
そんな疑念が膨らんでいく。
暗い部屋に、緑色の光り。
…………緑色?
そんな発光体はこの部屋にない。
こんなにはっきり死体が見えたのはその光のせいだとやっと理解する。
発光体は、
私の右腕だった。
「うわぁぁあぁぁっぁぁあ!!!!」
叫んだ。傍らの使用人は首をかしげる。
見えていない!?
私の腕は緑色に光っていた。
拍動で腕が揺れる。
まるでゼリーのようだった。
慌てて自室に戻る。飾ってあった日本刀で腕を切り落とす。
血は
出てこなかった。
切断部分もゼリー状に固まっている。
切る。
切る切る切る。
切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る。
右腕は完全に無くなった。
だが、
左腕、右足が緑に光る。
また切る。
切り落とす。
一心不乱に。
切り続ける。
切り切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る。
自分を、殺し続けた。
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