5章

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「すぐr「やだ」 優は俺の言葉を遮ると、抱き締める力を強めた。 「離れろって!俺だってまだ都希に抱き着いてないのに!!」 いやなにその理由。 王道君と抱き締め合うなんてこと一生ないから! すると、王道君のその言葉に、クラスのみんなが反応する。 「なんだあのモジャモジャ!」 「お前みたいなのが城澤に近付くなっての!」 「ってか芦屋に楯突くなんて神経図太いな、あいつ」 なんか一人感心してるけど。 回りの反応に耳を傾けていると、何を思ったのか王道君が俺の腕を掴んできた。 「都希!そんな奴置いて行こうぜ!」 行くってどこに!?もう朝礼始まるから! というか優が離してくれないから引っ張られても痛いだけというか。 「お、王道君…腕…」 「俺のことは茉紀って呼べよ!」 今そこ!? 王道君はまだ引っ張ってくる。 もうなんでそんな馬鹿力なの!! 馬鹿に力与えたら世界崩壊しちゃうでしょ!?← 何て思ってる内にも王道君は力を込めてくる訳で。 いてぇって!ちぎれるって!  
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