大好きだった彼

5/8
6715人が本棚に入れています
本棚に追加
/210ページ
 そんな経緯からすぐに入部した私。  当時他のサークルなんかにも入り損ねていたし、友達作りにも出遅れていた私にはとても嬉しいことだった。  実際、映画を見ることはそんなに嫌いではなかったし。  ただ、研究するほどの好奇心はなかったのだけれど、その心地よい空間は、私にとってかけがえのない場所となっていた。  だけどその場所を私が望んだ本当の理由は……  初めてそこを訪れた時に声をかけてきた  「初めまして高井優介です! 映研部へようこそ!」  白い歯を二カッと笑った顔と共に見せた―――後に私が大好きになる彼がいたせいだと思う。
/210ページ

最初のコメントを投稿しよう!