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そんな経緯からすぐに入部した私。
当時他のサークルなんかにも入り損ねていたし、友達作りにも出遅れていた私にはとても嬉しいことだった。
実際、映画を見ることはそんなに嫌いではなかったし。
ただ、研究するほどの好奇心はなかったのだけれど、その心地よい空間は、私にとってかけがえのない場所となっていた。
だけどその場所を私が望んだ本当の理由は……
初めてそこを訪れた時に声をかけてきた
「初めまして高井優介です! 映研部へようこそ!」
白い歯を二カッと笑った顔と共に見せた―――後に私が大好きになる彼がいたせいだと思う。
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