戸惑う人

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2時間後、FORUSの窓からトキハ前のスクランブル交差点を、見ていました。 まるでアリの様に人々が、交差点を渡っています。 ふと、あの人物の事が浮かびました。 淡い薄い人物。 まだ、うろうろしてるのかな? 多分、自分自身が死んでいる事に、気がついてないと思う。 ある日、目覚めると自分自身が、死んでいたと想像してください。 当たり前の日常、周りは少しだけ、変化してますが。 普段通り、家族に挨拶をしますが・・・ 返事は、ありません。 家族の様子も、少し違います。 口数も、少なく暗い感じです。 食事の茶碗の数が、1人分少なく用意されてます。 次第に、自分だけが取り残された気分になります。 既に、薄々気がついてはいます。 自分の存在感、家族の中に無い事を。 しかし、納得は出来ません。 自分は、今この場所に立っているのですから・・・ 恐る恐る、仏間の自分の写真を見ます。 確かに、亡くなっているのでしょう。 でも・・・ 信じたく無い、やりきれない思いと、亡くなっている自分の遺影という、現実 自分の存在を、誰かに気付いて欲しいと、友人や知人の元に向かうのです。
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