序章 【土井歩】

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実質の謀反者へ、死の制裁 若き豪傑の掛川 老いて尚、剣聖と呼ばれる倉地 この両名に狙われ、現世に留まった人間はこの世にはいないだろう 掛川「そこになおれ!! 武田高峰(タケダ タカミネ)!!」 絶対的危機にも関わらず、下段の男…武田は嘲笑を浮かべると 素早い駆け足で部屋の出口へと走り出した 通称、土井歩の間と呼ばれる彼の自室には ある程度の位に至った人物でなければ武器を持ち込むことは出来ない そしてそれは武田も例外ではなく 武器の一切を所持していない 彼自身の本来の武器も大槍であったが 土井歩の間に至る五つ手前の警備室で取り上げられている 武田(妖槍鳳凰だけは回収せねばならんな やはり真っ直ぐ脱出するか) 余りにも迅速な動きで 厚さ5メートルはあろう土井歩の間の扉を素手で破壊し 一つ手前の警備室へと入った
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