☆序章☆

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ガチャ…バンッ! 「ただいまー!」 少年が言った。 「おかえりー!」 フライパン片手に元気な女性が出てきて言った。 少年のお母さんである。 「お母さん、今日の晩飯なにー?」 「さっきピザの出前とっといた!」 「…え?」 「嬉しくないの?醒治、ピザ好きじゃなかった?」 「いや、フライパン持ってるから…」 少年…いや、醒治はフライパンを指差しながら言った。 「ああ、フライパンはさっきゴキブリがいたから…」 「フライパンで潰すなよ!」 「いや、逃げられた!」 「えぇ…」 醒治は顔を引きつらせながら、洗面所へ向かった。
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