「響歌高等学校」

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[彰くん、お疲れ様。先月と今日までの給料だ。] 俺は原チャで急いで働いてる所まで行って、親父の借金返済の為の給料を貰いに来た 「ありがとうございます。いつもすいません」 俺は給料を貰って頭を下げた [彰くんの為ならいくらでも協力するよ。でも、いつまで彰くんが返済し続けるんだい?] 「全部終わるまでっす。それがかーさんとの約束っすから」 俺は、もう一回お礼をして急いで原チャで家に帰った 俺が働いてる所はちっちゃなバイク修理屋で、親父の知り合いがやっている。 親父の知り合いは、俺等のことをよく知っているので、俺によくしてくれてる キキー 俺は家につくと、急いで自分の番号の所まで行った …ガチャ 鍵開いとるし… 俺はゆっくりドアを開けた 部屋の中はぐっちゃぐちゃに誰かに荒らされとった 土足のまま誰かが入った跡もある 俺は靴も脱がずそのまま部屋に入った 『親父……?』 俺の部屋に行くと、タンスと机の引き出しが開けっぱなしやった 俺は急いで自分が今まで貯めてたんを隠してた所にいって、ちゃんとあるか確認した ホッ…。 『あった…。』 俺は、今日もらった分を今まで貯めてた封筒の中にいれた 『おっしゃ』 しゃがんでる状態から立ったとき、 自分の後ろに殺気を感じた [帰ってくんのおせぇよ] 俺は恐る恐る振り返った 俺の目の前には借金取りが3人立っていた 俺の真ん前に居る借金取りが、力が抜けた俺の手から封筒をとった [足らんなぁ。にぃちゃん] そいつは封筒の中を見て、俺に言うた ドスッッ!!! 『うぐっ…!』 [何時までも寝てんじゃねぇぞ!] バシャッ! 『つめたっ…!』 ズキッ 『ぐっ…!ゲホッゲホッ』 あぁ…。気絶させられたんだな…。 俺は今、どこか分からない場所に居た。 多分、こいつら専用の倉庫 [ひぃっ…!助けてっ…!] いっぱい居る借金取りの奥の方で、親父が傷だらけで土下座をしていた
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