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[しゃべんじゃねぇ!]
ドズッ!
『ぐっ…!』
先の尖った靴がもろ腹に入った
[鉄板入りの靴じゃ。効くだろ~?]
そいつは一回笑うと、また蹴ってきた
『ぐっ…うっ…いっ…!』
[止めろ!]
借金取りのボスが一回止めた
『ゲホッゲホッ!』
[よーよー。息子さんよぉ…。あと6万足らんわ]
『ざけんな…宗光…!』
俺はボスの宗光を睨んだ
バキッ!
宗光は俺を一発殴った
『つっ…!』
口角を触ると、切れて血が出ていた
『てめぇざけんじゃねぇぞ…今月は20万だろうが…!』
チッチッチッ
宗光は舌を鳴らして人差し指を左右にふった
[残念。また俺等んとこにあんたの親父が来た。6万貸してくれってな]
周りにいた奴等は俺等を見て笑った
[彰…すまねぇ…つい…!]
傷だらけの親父が俺に謝った
『チッ…!』
[で、今すぐ6万。持ってこいよ]
『…!』
ざけんなよ親父…!
[黙っとらんで何か言ったらどうじゃ!]
ガシッ!
そいつは俺の髪を掴んできた
『つっ…!』
俺が返していく度にどんどん借金増やして行きやがってよ…
そのくせてめぇは働かねぇで…ギャンブルばっかしやがって…
[おい!黙っとらんで何か言わんかい!!]
[彰ぁ…!]
それで今までかーさんにばっか働かせて…
てめぇのせぇで体壊してあげくの果てに過労死だぞ……?
でもよ…俺が働いて残りを全部返すのは…
俺がかーさんに頼まれた約束…
病室で二人っきりになった時…
涙を流しながら俺に伝えた約束…
あんなクソでバカな親父だけどよう…
かーさんが愛した最後の人だからよ…
俺は1度交わした約束は破らねぇからよ…
[おい!!]
『うっせぇな!!今は6万なんて大金ねぇに決まってんだろ!クソボケ!!』
[…!こんガキャア!!!!!!!!!!!!]
宗光の後ろに居った借金取りが武器を持って俺の周りに集まって、一斉に殴ってきた
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