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｢さて。この二人のどちらが良いか、選んでくれ｣
絶対におかしい！候補が二人とも明久だ！
｢ねぇ雄二。明らかに美波の候補の挙げ方はおかしいと思わない？｣
『どうする？どっちが良いと思う？』
悩む必要があるのか!?
『そうだなぁ……。どちらもクズには変わりないんだが……』
確かにそうだが
｢こらぁっ！真面目に悩んでいるフリをするんじゃない！あと、平然とクラスメイトをクズ呼ばわりするなんて、君らは人間のクズだ！｣
コイツも言ったな……クラスメイトをクズって
ま、結局明久か
すると島田と明久の二人が前に出る
なんだ、明久は副実行委員か
そして島田が
｢それじゃ、ちゃっちゃと決めるわよ。クラスの出し物でやりたいものがあれば挙手してもらえる？｣
すると数名が手を挙げる
｢はい、土屋｣
｢…………(スクッ)｣
土屋が立ち上がる
彼はまだそこまで親しいわけではないが顔見知りだ
土屋康太。ムッツリスケベからなった通称、ムッツリーニと呼ばれている
何度もカメラを向けたり、隠しカメラで写真を撮ろうとしているが、すべて避けてやってる
｢…………写真館｣
｢……土屋の言う写真館って、かなり危険な予感がするんだけど｣
島田がかなり嫌そうな顔をする
｢アキ、一応意見だから黒板に書いてもらえる？｣
｢あいよー｣
島田の言葉に明久が応えて黒板に書く
【候補① 写真館『秘密の覗き部屋』】
なんだその名前はぁー!!
声に出すと進行妨害なので何とか抑えた
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