文月学園清涼祭準備

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「さて、他に意見は-はい、須川」 「俺は中華喫茶を提案する」 須川が立ち上がる 「中華喫茶?チャイナドレスでも着せようっていうの?」 「いや、違う。俺の提案する中華喫茶は本格的なウーロン茶と飲茶を出す店だ。(中略)近年、ヨーロピアン文化による中華料理の淘汰が世間では見られるが、本来食というものは-」 すごい熱弁だな 「アキ。それじゃ、須川の意見も黒板に書いてくれる?」 「あ、うん」 そうして書かれた言葉 【候補③ 中華喫茶『ヨーロピアン』】 …………………… ガラガラと教室の扉が開き、西村先生が入ってくる 「皆、清涼祭の出し物は決まったか?」 「今のところ、候補は黒板に書いてある三つです」 島田がそう言うと西村先生は黒板を見る 【候補① 写真館『秘密の覗き部屋』】 【候補② ウェディング喫茶『人生の墓場』】 【候補③ 中華喫茶『ヨーロピアン』】 「……補修の時間を倍にした方が良いかもしれんな」 何だと!? 『せ、先生!それは違うんです!』 『そうです!それは吉井が勝手に書いたんです!』 『僕らがバカなわけじゃありません!』 クラスメイトをなんの躊躇もなく捨てた! 「馬鹿者!みっともない言い訳をするな!」 西村先生の一喝 「先生は、バカな吉井を選んだこと自体が頭の悪い行動だと言っているんだ!」 ひでえ まあ……後は任せるか 俺は教室の奴らが盛り上がりだした頃に眠る
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