転校生

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そんなことを考えながら教室に向かう すると、俺が着いたのは 破けた障子 みかんのダンボール ござ 隙間風通る割れた窓 壁際に生えるキノコ すげえな……最低クラス 感心と後悔が起きる 『ん?誰だ……?』 『転校生か?』 『もしかして鉄人の……』 などという声がした 「全員席に着け!」 西村先生の号令でみんながダンボールの前に着席 ダンボールが机かよ! 内心つっこみつつ西村先生の横に立つ 「出席をとる前に、お前達に転校生を紹介する」 クラスがざわつく ここは自己紹介して挨拶した方がいいのか? 「えー……転校生の萩野倖です。よろしく」 「よし。萩野は文月学園のことに詳しくない。だから、しっかり教えてやるんだぞ。何かある者は?」 西村先生がそう言うと手がたくさん上がった 「姫路」 「はい」 桃色の髪の美少女が立ち上がる 「あの、萩野さん。これからよろしくお願いします!」 「こちらこそ」 姫路が座る 「次。島田」 「はい」 今度はポニーテールの少女が立ち上がる 「萩野さん。同じクラスの女子同士、仲良くしようね」 「よろし……少し待ってくれ」 「「「?」」」 全員が疑問符をあげる
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