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「それより咲夜、貴女…今日はやけに機嫌が悪いわね?どうかしたの?」
「…そんな、機嫌が悪いだなんてとんでもございません。私はいつも通りですわ」
「…ならどうして貴女の手にナイフが握られているのかしら」
咲夜の手には確かに銀のナイフが握られていた。
「ああ、これもいつも通りですわ」
「なわけないでしょ!!!
…ハァ…まぁいいけど…どうせ美鈴がらみなんでしょ?」
「何を申されますか!!わ、私は…」
「何だかサムライみたいな口調になってるわよ」
「えっ…コホン!だ、だからですね…め、美鈴なんて関係ありませんので!!あ、いけない買い出しの時間だわ!!では行って参りますね!!」
そう言って咲夜はそそくさと部屋から逃げ出した。
「ありゃ図星ね……
…マズッ」
そう言ってレミリアはお茶を飲み干した。
ーーーー…
ーーー…
「遅いな…慧音さん」
竹林に笹を取ってくると言ってだいぶ経っているが、帰ってくる気配が全くしない。
「早くしないと咲夜さんが買い出しに「私が何って?」
ふいに後ろからヒヤリとする声がした。
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