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咲夜side~ 「一体何なのかしら…」 あの美鈴の表情が頭から離れない。 最初織姫…や彦星?の話をしてる時は自分の事のように喜んでいたのに、年一度しか会えない理由を聞いた時の美鈴は何だか寂しいそうに見えた。 「…調べてみるか…」 私は紅魔館自慢の図書館へと足を運んだ。 ーーーーー… ーーー… 「てなわけで七夕についてお聞きしたいのですが…」 私は生憎本を読むという習慣が無いので、この図書館に住むパチュリー様に聞くことにした。 「…ああ、仕事をサボって怒られた二人の話ね?」 「へ?」 仕事を…サボった? 「どうゆうことですか?」 「そのままの意味よ。その二人は夫婦で、仲が良すぎて織姫は機を織ることを、彦星は牛を追うことをしなくなった…それを見た織姫の父、天帝…まぁ神が怒って天の川という川を二人の間に掛けてしまったのよ。それが七夕伝説」 「…そうだったんですか…」 「で、何故急に七夕?」 「あ、いや…明日七夕だと美鈴が言っていたので…」 「ああもうそんな時期か…図書館にいると日にちとかいちいち気にしないもんだから…」 「ならパチュリー様も一度外に出ては?」 「暑いから嫌よ」 …そうして私は七夕を知り、仕事へと戻った。
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