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「あ、咲夜さん!!」
図書館から出た時、後ろからの聞き慣れた声に呼ばれる。
「…あら美鈴、仕事は終わった?」
もちろんそれは美鈴の声であることを示すようなどこか緩めの声質だったから。
「ええもちろん!今日は頑張りましたとも!!…あ、それとですね…」
「何?」
「明日の朝少し出かけても良いでしょうか?」
「朝?まぁいいけど…どこへ行くの?」
美鈴は、えっという表情をしたがすぐに元に戻った。
「えっと少し人里に…」
「何?買い出し?それなら私が行くから良ければ「いえ、大丈夫です!!」
「えっでも…」
「ホント大丈夫です!!では明日お願いします!!」
「あっ…ちょっ…」
そう言って美鈴は走っていった。
「一体何なの?」
私は疑問を抱えながら、その場を後にした。
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